藤原竜也と蜷川幸雄の関係性とは?出会いなどまとめてみた!

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藤原竜也さんは、中学生の時に蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で主役で俳優デビューして以来、数々の舞台、ドラマ、映画に出演している人気俳優です。

藤原竜也さんと蜷川幸雄さんは、役者と演出家の関係で数々の舞台でタッグを組み、国内外で高い評価を得てきました。

今回はそんな二人の出会いや関係性についてまとめてみました。

藤原竜也と蜷川幸雄の出会い

オーディション

藤原竜也さんは1997年、15歳の時に池袋の街角で、ホリプロの社員に舞台『身毒丸』の主役オーディションのチラシを渡されました。

そのオーディションを受けた藤原竜也さんですが、何度も落とされていたようです。

しかし、チラシを渡してきたホリプロの社員が、毎回オーディション後に藤原竜也さんの書類を不合格から合格の方に移していたらしいです。

そのおかげで最終選考まで残り、蜷川幸雄さんによる面接と演技テストを受け、そのダメ出しの反応のよさと、何の色にも染まっていない演技が認められ見事グランプリに選ばれました。

蜷川幸雄による厳しい演技指導

怒ってる人と怒られている人

演技経験ゼロだった藤原竜也さんが、デビューからいきなり演技指導が厳しいことで知られる蜷川幸雄さんに師事することになり、かなり過酷な状況だったようです。

最初は人格否定されるところから始まったと語っており、怒号だけでなく物まで飛んでくることもあるほどだったとか。

藤原竜也さんはそんな蜷川幸雄さんの指導の厳しさから何度も涙を流し、辞めてしまいたいと思ったことも何度もあったそうです。

しかし、役者を辞めず食らいついていったのは、その厳しさの中には「俳優として成長してほしい」という強い愛情が込められていたのを感じていたからでしょうね。

「勉強させていただくためにやっていますね。

蜷川さんは深いところで俳優を見てくれるし、ダメ出しもしてくれます。

蜷川さんの舞台に出ると、自己確認ができるんです。

稽古の時からレベルが高くて、俳優としてだけではなく人間としても成長させてもらえます」

引用元:zakzak

藤原竜也と蜷川幸雄の関係性

藤原竜也さんが15歳で蜷川さんの舞台『身毒丸』の主役に抜擢されて以来、二人の間には深い師弟関係が築かれていました。

蜷川幸雄さんの厳しい指導のもと、藤原さんは俳優として成長し、蜷川さんのことを非常に尊敬していたことは広く知られています。

「お客さんとか、関係者の方とか、自分のために表現しているのではなくて、若いときは蜷川さんの『良かった』『今日の芝居、良かったよ』、その一言をもらうためにやってたのかもしれないですね」と藤原は続ける。

引用元:livedoor News

そんな二人にも、口を利かないくらい険悪な時期が何年もあったようです。

蜷川幸雄さんがアテネで仕事をしている時に、そこまで謝罪に行ったんだとか。

しかし、「蜷川さん、色々すいませんでした」と謝罪した藤原竜也さんに対し、蜷川さんは何も返事をせず「ええ・・・アテネまで来たのに・・・」と思いながらそのまま帰ったと明かしていました。

蜷川幸雄さんは、2016年に都内の病院で亡くなられました。

亡くなられてから4日後の告別式で、読まれた弔辞はテレビでも流れていました。

最後の弔辞となった藤原竜也さんが、涙で声を震わせながら読んだ恩師への言葉は、胸に深く響きました。

以下が藤原竜也さんの弔辞全文です。

その涙は嘘っぱちだろと怒られそうですけど、短く言ったら長く言えと怒られ、長くしゃべろうとすればつまらないから短くしろって怒られそうですけど。

まさか蜷川さん今日、僕がここに立つことになろうとは、自分は想像すらしてませんでしたよ。

最後の稽古というかね、言葉で、蜷川さん、弔辞。

5月11日、病室でお会いした時間が最後になってしまうとは。

ごめなさい。本当に申し訳ないです。

先日ね、公園で一人『ハムレット』の稽古の録音テープを聞き返してみましたよ。

恐ろしいほどのダメ出しの数でした。

瞬間にして心が折れました。

「オレのダメ出しでお前に伝えたことはほぼ言った。

今は全て分かろうとしなくてもいい。

いずれ理解できる時が来るからと、そしたら少しは楽になるから。

アジアの小さな島国のちっちゃい俳優にはなるなと。

もっと苦しめ、泥水に顔突っ込んで、もがいて、苦しんで、本当にどうしようもなくなった時に手を挙げろ。

その手を必ずオレが引っ張ってやるから」と蜷川さんそう言ってましたよ。

蜷川さん悔しいでしょう、悔しくて泣けてくるでしょう。

僕らも同じですよ。

もっと一緒に居たかったし、仕事もしたかったです。

こんなにも蜷川さん、たくさんの先輩方、同志の方たちがたくさん来てますね。

蜷川さんからの直接の声は、もう心の中でしか聞けませんけれども、蜷川さんの思いをここにいる皆でしっかりと受け継いで頑張っていきたいと思います。

気を抜いたら、バカな仕事をしてたら、怒ってください。

1997年、蜷川さん、あなたは僕を産みました。

奇しくも蜷川さん、昨日は僕の誕生日でした。

19年間、苦しくも、まぁほぼ憎しみでしかないんですけどね蜷川さんに対して、ホントに最高の演劇人生をありがとうございました。

蜷川さん、それじゃあまた。

まとめ

藤原竜也さんと蜷川幸雄さんの関係は、単なる俳優と演出家という枠を超えた、深い絆で結ばれたものでした。

藤原竜也さんにとって蜷川幸雄さんは、演技の師であり人生の指針を与えてくれるような存在だったんだなと感じました。

藤原さんが弔辞で読んだとおり、蜷川さんの思いを受け継ぎ、俳優としてさらに大きく飛躍し続けていくことを期待しています!

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